こどもが怒るその理由とは…

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こどもが怒るその理由とは…

子どもが癇癪(かんしゃく)を起こすと、所構わず泣きわめいたり、床に転がって手足をばたつかせたり、奇声を発したりします。怒りや不安などは人間の持つ自然な感情ですが、自分の気持ちをうまくコントロールできないときに癇癪は起こります。

 

癇癪を起こした子どもの行動の特徴としては

・床に倒れ込んで泣き叫ぶ

・物を投げつける

・周囲の人を蹴る、叩く

などが挙げられます。

 

それまでは大人しく手がかからなかった子どもが突然癇癪を起こすケースもあります。

また、癇癪が高じると自分でもブレーキをかけられない状態になり、自分で自分の頭を壁に打ちつけるなどの自傷行動を起こしたり、物を壊したり、他者に怪我をさせてしまうこともあります。

 

癇癪は、実は子どもにとっては、思い通りにいかない“ストレス状態”を取り除く働きをしています。例えば、欲しいお菓子を買ってもらえずに癇癪を起こしている子どもの例を考えてみましょう。お菓子を買ってもらえない子どもにとっては「お菓子が自分の物にならないこと」がストレス状態です。お菓子を買ってもらえない状況を解消するための手段として癇癪を起こすのです。

 

子どもの癇癪を「泣きわめく」「暴れる」などの困った行動として考えるのではなく、「ストレス状態(原因)」→「ストレス状態を解消する方法(手段)」→「目的の達成」というグループ化された行動として捉えましょう。上記の例でいうとお菓子を買ってもらうことが「目的の達成」です。

 

さらに押さえておきたいポイントとしては、癇癪を起こしている子ども自身が自分の激しい怒りをどう扱ったら良いのか分からずに困っている側面があるという点です。泣き叫んで暴れる子どもを見ると「どうしてこの子はこんなにわがままなんだろう?」と思いがちですが、癇癪が1度起きてしまうと本人にも感情のコントロールができなくなります。

子どもの癇癪を正しく理解するために、このことをぜひ覚えておいてください。

 

癇癪が多く見られる年齢は1歳過ぎから幼児期にかけてで、5歳を過ぎる頃には自然に治まる傾向にありますが、なかには思春期や大人になるまで続く場合もあります。

子どもの月齢や環境、その場の状況などによって癇癪が起きる原因は異なりますが、癇癪が起きている最中は、「何らかのストレス状態を解消しようとしている」そして「助けてというサインを出している」という2点を思い出してください。

 

子どもの癇癪はなぜ起きる?

 

子どもの性格やその時の状況によって、何が癇癪を起こすきっかけになるかはさまざまです。癇癪を起こす子どもが抱えている背景や、癇癪が果たしている役割について考えていきます。

 

赤ちゃんの癇癪

 

生れて間もない赤ちゃんはひとりでは何もできません。養育者が授乳をしたり、おむつを交換したり、入浴させたりと24時間つきっきりでお世話をします。言葉が話せない赤ちゃんは「眠たいのに寝つけない」、「お腹が空いた」、「オムツが濡れて気持ちが悪い」などの生理的に不快な状態を泣くことで訴えます。

 

赤ちゃんが泣くことで養育者は赤ちゃんの生理的な欲求を察知し、その欲求を満たしてあげるためのお世話をします。これを繰り返すことによって、赤ちゃんは周囲の大人とのコミュニケーションの取り方を学習していきます。

 

赤ちゃんの癇癪は、言葉でコミュニケーションが取れないこの時期には必要なことです。「赤ちゃんは泣くのが仕事だから」と無視してしまうと、赤ちゃんは次第に泣くことをやめてしまいます。赤ちゃんが泣いたらすぐに応えることが大切です。

 

幼児期の癇癪

 

1歳を過ぎる頃になると、子どもは自分がしたいことと保護者がさせたいことが必ずしも一致しないことをぼんやりと理解し始めます。そのため、保護者の言う事を素直に聞かない場面も出てきます。癇癪を起こすのは、子どもにとってやりたくないことや避けたい出来事があるときです。

 

この反応は自分と保護者とは別の人間であるという自我意識が芽生えた結果であり、成長の証でもあります。2~3歳頃になると「いや!いや!」と言って自分の意見を主張し始めます。これがいわゆる「イヤイヤ期」と呼ばれる時期です。

言葉で自分の感情を説明できる子どもであれば、要求や拒絶、不安などを周囲の大人に的確に伝え助けを求められます。

 

しかし、まだ言葉を十分に覚えていない乳幼児期の子どもは、泣きわめいたり、暴れたりすることでしか自分の感情を伝えられないこともあります。癇癪を起こす目的としては、“注目”、“要求”、“拒否”の3つが考えられます。

 

【注目】自分に注目してほしい、かまってほしい

【要求】ある物が欲しい、何かをしたい

【拒否】何かをしたくない、ある場所に行きなくない、嫌だという感情を分かってほしい

 

癇癪を起こしたときに要求が叶えられたり、嫌なことを避けられたりした成功体験をすると、癇癪は習慣化してしまいがちです。

 

例えば、癇癪を起こしたら母親が優しく抱きしめてくれた、癇癪を起こしたら欲しいおもちゃを買ってもらえたなど親が子どもをなだめるためにとった行動が、「癇癪を起こすと良いことがある」と子どもが認識してしまう原因になるのです。

 

このような間違った成功体験を積み重ねることによって自分の欲求をかなえたいときのコミュニケーションツールとして癇癪が使われるようになり、それが定着してしまう可能性があります。

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